熱が出たら飛行機には乗れない?!厳に慎むってなに?どうすればいいの?
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コロナウイルスの影響で空港では今はこんなアナウンスが流れています。
「国土交通省から航空機をご利用のお客様へのお知らせです。保安検査上前ではサーモグラフィーによる体温検査を行なっています〜〜発熱があるお客様は、航空機のご利用を厳に慎むようお願いいたします。」
ふと厳に慎むってなんやねん?!と思ったので調べてみました。法律云々は専門外なので齟齬があるかも知れませんが、各社エアラインの報道から基本的な対処方法についてお伝えします!!
厳に慎むには法的拘束力はない!
国土交通省が言ってるからもし熱がある状態で飛行機に乗ったら法律的に罰せられるのでは…とイメージしがちですが、法的拘束力はないので安心してください。
言葉の意味としては、禁を犯さないように厳しい態度をもって臨むこと、間違っても事を起こさないように厳重に行動を控えることなどを意味する表現
という意味であり、つまり自分で控えてくださいね。ということです。
基礎知識レベルで申し訳ないんですが、日本は三権分立(行政、司法、立法)ですので、行政である国土交通省が司法の立場になることができないので、お願いを破ったからといってはい!罪です!というルールを作ることはできません。
じゃあ、発熱でも飛行機乗れるじゃん!?って思ってしまうかも知れないのですが、残念ながら皆さんは法律に基づいた契約をしてしまっています…
航空会社との契約!
それは運送約款です!
航空券を買うときに☑️運送約款に同意しますか?のようなものを押してるかと思います。
そもそも運送約款は、日本国憲法に基づいて定められた旅客と航空会社の契約そのもので、国土交通大臣からの承認を得たものになります。
つまり日本の法律に則った同意書ということになります。
さて、ここには色々なものが書いてありますが、かなりに航空会社に権力がある内容であること知ってますか??
旅客の行為、年令又は精神的若しくは身体的状態が次のいずれかに該当する場合
会社の特別な取扱いを必要とする場合
重傷病者又は8歳未満の小児で付添人のない場合
次に掲げるものを携帯する場合
- 武器(職務上携帯するものを除きます。)、火薬、爆発物、他に腐蝕を及ぼすような物品、引火しやすい物品、航空機、旅客又は搭載物に迷惑若しくは危険を与える物品、又は航空機による運送に不適当な物品若しくは動物
他の旅客に不快感を与え又は迷惑を及ぼすおそれのある場合
当該旅客自身若しくは他の人又は航空機若しくは物品に危害を及ぼすおそれのある行為を行う場合
会社係員の業務の遂行を妨げ、又はその指示に従わない場合
会社の許可なく、機内で、携帯電話機、携帯ラジオ、電子ゲーム等電子機器を使用する場合
機内で喫煙する場合
JAL-国内線運送約款から一部抜粋・編集
などなど、え?よもや一方的…なくらいなんです。
人によっては当たり前じゃない?って思う方もいると思いますし、一方で結構曖昧じゃない?と感じる方もいると思います。
とはいえ、なんか気に食わないから乗せないなんてことは明らかに不当になるのであり得ないのですが、ここで本題の「じゃあ熱があったら飛行機乗れないの?」って話になります。
発熱は搭乗拒否の理由になります
皆さんが同意している以上、運送約款の内容には必ず従わなければなりません。
つまり発熱があってエアラインの人から降りてくださいと言われたら降りなくてはならないのです。
「いやいや、逆に熱があったら乗れないなんて書いてないじゃん?!?!」
と思った方。
逆の逆に「書いてないけど乗せないことがあります。」という契約に先に同意してしまってるんですよ…
重ね重ねになりますが、明らかに不当な理由で拒否はしません。やっぱり空の旅を楽しんで欲しいし、基本的に乗って欲しいと思っているからです。
ですが、コロナウイルスの世界的状況で各社お知らせを出している通り「発熱がある場合には搭乗をお断りすることがあります。」とお知らせされていますので、コロナウイルスを踏まえた約款の補足説明という考えがベターだと思います。
高いお金出したのに乗れないなんて!
ここからは対処方法ですが、もし今発熱してしまったらどうするか?という話です。
2つあります。
1.搭乗日前
利用する航空会社のwebサイトを見てみましょう。返金手続きができます。以前は診断書が求められたりもしましたが、今はほとんど対象期間内のフライトならば返金可能かと思います。
あるいはカスタマーセンターに連絡ですね。
2.搭乗当日
どうしても行かなければいけない理由も分かりますが、落ち着いて考えてください。もしそこで集団感染を引き起こしてしまったら、きっと隔離されるのすらまだマシかも知れません。今の世の中SNSで個人情報を拡散されてしまったり、ましてや死者がでた場合個人訴訟もあるかもしれません。
まずは立ち止まって地上係員に相談しましょう。当日であれば返金受付期間内のため返金をしてくれるはずです。予定は潰れてしまいますが、自分や周りの命を守ることができます。
とまぁ長々と書きましたが、熱が出たら乗れませんし、冒頭にも書いたとおり検温も実施されていますので、決して無理はしないで下さいね。バレなきゃいいって考えは次に飛行機に乗る人のためにやめてくださいね!
それでは、また空でお会いできるのを楽しみにしています!