『エアライン解説』飛行機オタクが実際に働いてみた。

コックピットに乗ってみたかったので、実際に就職したオタクの物語。

Peach vs ジェットスター国内LCC競争を制するのは?!Vol2

※当記事は素人の私見です。ご了承ください。

前回はPeachジェットスターどちらが結果を残していけるのか?!を考える上で、そもそもの大前提を解説しました!

その大前提を元に国内LCCとしてはどうなのかというところで、今回は旅客数を比較していきます。

 

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2020年1月段階(都度更新されていない場合や決算期に違いがあるため完全な比較にはなりません)

旅客数の違い

年間旅客数:わずかにジェットスターの勝利

累積搭乗者数:引き分け

L/F:わずかにPeachの勝利

 

※L/F=Load Factor(有償座席利用率)

総座席数に対して有償座席(特典航空券などのを除いたもの)の搭乗割合を示したもの。ざっくり言えばどれだけお客さんに使ってもらっているかということ。

 

事実上、ほぼほぼ引き分けの状態です。

ここから分かることはLCCという業態が堅調に浸透していっているということです。

Peachの初飛行は2012年3月1日ジェットスターの初飛行は2012年7月3日と、初飛行が近いです。同じ時期に飛行を開始したPeachジェットスターがこのように同じ実績を残しています。

Peachジェットスターを合わせると、2018年時点で年間1100万人近い人がLCCを利用していることになりますので、差が生まれていない今、どちらが優勢なのかというよりかは、

 

1.LCCがまだ成長期にあるということ

2.両社に決定的な差がない

 

というのが理由なのかなと考えています。

 

 1.についてどの業界でもそうだと思うのですが、成長期にあるときは決定的な差って生じにくいと思います。供給に対して需要が多い状態にあるので、どちらのサービスがどうということなく成長は続いていきます。そしてなにより

2の両社に決定的な差がないということで、これコメント頂きたいんですが・・・

 

LCCとしてPeachジェットスターの違いは??

個人的に思いつく範囲は・・・桃とジェッ太・・・?

厳しくというか、企業としてのブランドイメージやまた利用したと思う顧客体験が浅いように感じています。

どうしてもエアラインは公共交通機関の面もあり、また行先での経験が優先してしまうため、お客さんと接することができるフライト時間にブランドイメージを定着させることは難しいところがあります。そのため、やはりLCCとしての特徴である安さが先行していることが、両社の決定的な差が埋めきれていない理由なのではと考えています。

 

顧客体験をどのように形成していくか

逆に言えば、これからのPeachジェットスターが国内LCC競争を制するために大切なのは、

LCCという業界が完熟期を迎えたときに、どこまでファンを獲得できているか

と考えています。

現状の旅客数は冒頭で述べた通り、ほぼ同じ結果となっていました。

しかしながら、だからこその国内LCC競争の今後に非常に大切なファクターが見えたような気がしています。

次回は最後に、売り上げや収益について触れていきますので、ぜひ見てください!

 

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