『エアライン解説』飛行機オタクが実際に働いてみた。

コックピットに乗ってみたかったので、実際に就職したオタクの物語。

Peach vs ジェットスター国内LCC競争を制するのは?!

※当記事は素人の私見です。ご了承ください。

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2019年11月1日にVanilla Airとの統合が完了したPeachは、国内規模としては国内第3位のエアラインへと成長しました。では、これからアジア需要がますます増加していく中で、MMとジェットスターどちらが結果を残していけるLCCなのでしょうか?!慎重に分析していきたいと思います。

 

結論:ジェットスターの圧勝??

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2020年1月段階(都度更新されていない場合や決算期に違いがあるため完全な比較にはなりません)

2018年度決算発表や2020年1月現在に掲載されているWEBの内容とニュースを元になるべく最新になるようにデータを集めました(なかなかまとまったデータは乗ってない・・・)

結局のところ会社になるため重要なのは、

 

いくら儲かってるのか?

 

になるかと思います。

見たところジェットスターは黒字Peach赤字ですので、

これはジェットスターの圧勝なのでは??と思われますが、いくつかに分類をして説明していきます。

 なぜなら

そう簡単な事情ではないからだ!!

 

就航路線について

国内線:ジェットスターの勝利

国際線:Peachの勝利

就航便数:Peachの勝利

 

時刻表やプレスリリースから両社には次のような傾向があるようでした。

 

ジェットスター: 国内線を重視しており、路線数は少ないものの、路線ごとの便数が多い

Peach:   国内・国際のバランスをとっており、路線数が多いものの、路線ごとの便数が少ない

補足:

路線数が少ないものの便数が多い状態とは

NRT-KIX 1日5便

路線数が多く便数が少ない状態とは

NRT-KIX 1日2便

NRT-CTS   1日3便

 

要は同じところをいっぱい飛ばしているか、いろんなところに少しずつ飛ばしているか!

 

これにはちゃんとした背景がありますが、ジェットスターは同じ路線で1日5便もあるフライトもありますが、Peachは多くても2~3便といったケースが多いです。

実際ジェットスターよりもPeachは日本中の空港に拠点を設けており、そこから色々なところに飛ばしているようです。

なぜこうした違いが生まれるのでしょうか。

 

外資系と日系の違い

MMは外資系のイメージというのを見かけることがありますが、立派な日系LCCというのが個人的な見解です。

むしろGKの方がまさに外資系!と思っています。

事実その通りで、気にかけていない方には驚かれますが、

ジェットスターはオーストラリアの航空会社です。

カンタス航空の完全出資子会社のジェットスター航空を筆頭に、ジェットスター・アジア/パシフィック/ジャパンと合計で4つの統一ブランドのエアラインが存在しており、オセアニアから日本までをカバーしている、アジアでも大手LCCとなっております。

一方でPeachは、ANAHDを母体としており、そもそも2012年以前よりブームだったFSCによる顧客の囲い込みの一環としての自社LCC保有が元となっています。(これについてはまたの機会)

 

つまり表題で国内LCCという表現を行ったのは、Peachはアジア規模に視点をかえると

ジェットスターには到底適わないのです

ちなみにジェットスター全体での保有機材数は

B787:11機 A320:103機 A321:8機 合計:122機

Peachより圧倒的な保有機材数です。

 

就航路線と外資の関係性

話を戻して、特徴的なのはジェットスターが国際線7路線のみと非常に少ないところ。

これはとどのつまり、ジェットスター・ジャパン保有しているのが7路線という意味であって、ジェットスター・アジアのKIX-SIG路線など別会社がすでに日本の乗り入れの国際線を運航しています。

大方、ジェットスター・ジャパンは、別会社の日本国際線拠点、成田、関空に乗り入れるための、移動手段としてのエアラインというグループ戦略で間違いないと思っています。そのため国内線が多く、また1路線あたりの便数も多いんでしょう。

 

これを踏まえて国内LCCだけに焦点を当てていく

企画倒れ感は否めないですが、ここをはっきりさせておかないと、色々と説明がつかないことがでてきてしまうので、ジェットスター・ジャパンPeachという対比で次回以降解説していきます。

次回は旅客数について触れていきますので、ぜひ見てください!