『エアライン解説』飛行機オタクが実際に働いてみた。

コックピットに乗ってみたかったので、実際に就職したオタクの物語。

正しい飛行機の乗り方4

最後に

■搭乗口はどのあたりですか?

について解説していきます!

 

今までのポイントの中で最も大切なので、少し面倒かもしれませんが

せっかくの飛行機を台無しにしないように是非見て下さい!

 

そもそも搭乗口って

どうやって決まるの?

以前にも触れましたが、エアラインによって旅客サービスや機体の条件などを考慮して駐機場を選定しているとお伝えしました。

例えばビジネス客が多い路線の搭乗口を遠いところにしてしまうとあまり好印象ではないですよね。とはいえ、飛行機は横に並んでいるわけですが、ぶつかってしまうわけにもいかないので、その駐機場にも一定のクリアランスを設ける関係で一概にどこに停めてもいいわけではありません。

そういった駐機場の問題と

もう一つ

SHIP PATTERN(シップパターン)というものがあります。

要は、飛行機のことをSHIP(シップ=船)と表現していて、そのパターンなので

例えば、

「JA〇〇〇Aという飛行機は

HND-KIX  07:00発ー08:05着

KIX-HND  08:45発ー10:00着

HND-CTS   10:40発ー12:10着

CTS-HND 12:50発ー14:10着

というシップパターンで飛びます。」

 

というのがあらかじめ決まっており、

到着から出発までをTURN ARROUND(ターンアラウンド)といういいます。

 

こうしたシップパターンがすべての飛行機に事前に決まっており、それと駐機場の問題を合わせて、搭乗口が決まってきます。

 

ちょっとイメージが湧かないんだけど・・・

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適当な図で補足をすると、(搭乗口をGATEとします)

GATE80では今ようやく飛行機が到着したところになります。この後お客様が降機して、この飛行機のシップパターンの便に搭乗するお客様の搭乗口はGATE80になります。

GATE81では機内の準備や手荷物の搭載、燃料の補給が行われて通常の出発準備をしています。

GATE82では遅延が発生しています。つまりこの飛行機が出発する予定時刻までに出発していないので、後ろにいる飛行機はGATEに入ることができません。

 

「 △行き〇時発は搭乗口を変更しました。」

 

これはつまり前のGATEにいた飛行機の遅延(ほかの理由も山ほどあります)であなたの飛行機が別のところにスポットインしました。

という意味です。

GATE84はGATE83に飛行機がいなければ、後ろの大きな飛行機はスポットインできるけどっていう飛行機の条件によって搭乗口が変わってしまうケースですね。

 

つまり何が言いたいねん

 

搭乗口は急に変わるから

気をつけろ

 

ということ。

例え早くついていたとしても、気が付いたら遠くの搭乗口に変更になってたなんてことも全然あるわけですよ。

じゃあ何を気を付けておくべきなのか。

 

空港を把握せよ!!!

やることは3つ。

1.空港のHPで「搭乗口がどういう法則」で並んでいるのか知る

2.空港の行先表示をまっさきに見る

3.寝るな!!!

 

以上だ・・・・。

 

 

えーー。まず1から。

空港のHPを見ると空港MAPというものが必ずあります。

www.tokyo-airport-bldg.co.jp

羽田空港の場合、電車やバスから降りて建物に入る方向を正面にみた場合、

 

第1ターミナルの左側からGATE01~24

第2ターミナルの左側からGATE51~71

 

で並んでいるのが分かります。

途中番号が飛んでいるところは、バスボーディングといってバスで飛行機まで移動する必要があるスポットについては2階からではなく1階から出発するため少し構造が異なっています!

そういうパターンもあるんだなぁくらいに知っておいてもらえればよいかなと思います。(まじで最後の人がこないとバス出発できないから死ぬ気で早く来てくれ)

つまりこれで、チェックインを済ませた後どっち側に行けばよいのか、また変更があった時にどっちに進めばいいのか何となくわかるようになります。

 

次に2、空港に着いたら行先表示を見てください。

おそらく航空券を買っても搭乗口が何番なのか書いていないはずです。

だって、急に変わることがあるから。。。。

でも空港にいけば基本的に行先表示に前日の段階から表示されます(暫定的にね)

それによってあの広い空港で自分の搭乗口はどこになるのかわかります。チェックインを済ませれば搭乗口もわかりますが、チェックインした場所から搭乗口が反対だったら嫌でしょ??

 

そして最重要なのが3.

寝るな

 

正直、前回までの保安検査場の場所を理解して計画的に行動していればほぼ勝確なわけですが、

「ついつい興奮して夜更かししちゃった」

とか

「不安で寝れなかった」

とかよくあるんですよ。

 

なんで勝確かというと、エアラインも搭乗口変更になったらアナウンスするし係員もいなくなるし明らかに搭乗口の様子がおかしくなるんですよ。

それでちゃんと気が付ける。

 

でも寝ていたら一切情報が入ってこなくなるから、目が覚めたら出発時間過ぎてて、聞いてみたらもう空の上です。乗れません。なんて結構よくある話。

寝るのは飛行機の中にしてくれ!!

 

もちろん係員も必死に探しますけど、ほら広いでしょ??

あと女性が多いのでトイレで寝ちゃってたとか救えないんですよ。

他に混雑していて椅子がないから、前の搭乗口から少し離れていた場所で寝ていたとかなると別の便の人かな?ってなっちゃうこともある。

 

結論:

普通の椅子で寝るな。

飛行機の椅子で寝ろ!

 

 

 

 

 

以上4回に分けて「正しい飛行機の乗り方」について書いてきたわけですが、不安になったりわからなかったら、ぜひ係員に聞いてほしいと思います。そのエアラインによってルールも違ったりしますから。。。

とはいえ、「楽しい空の旅」にするためにも、これくらいはちゃんと理解した上で飛行機には乗ってください。

年末年始、飛行機で嫌な思いをしないでご搭乗いただければ嬉しい限りです。

間違っていること、質問がありましたらお知らせください!ではっ!!

 

 

 

正しい飛行機の乗り方 - 『エアライン解説』飛行機オタクが実際に働いてみた。

正しい飛行機の乗り方2 - 『エアライン解説』飛行機オタクが実際に働いてみた。

正しい飛行機の乗り方3 - 『エアライン解説』飛行機オタクが実際に働いてみた。

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